結婚式には、老若男女幅広いゲストが来られます。その中には、小さなお子様や、年配ゲスト。そして妊婦さんやアレルギーをお持ちのお客様など状況は様々。
一生に一回の結婚式。全員に心地よく楽しんでいただくためには、細かいゲストケアも注意しておきたいトコロ。
そこで今回は元プランナーの筆者から、花嫁が心掛けておくべきゲストケアの基本についてご紹介します。
もてなしのハウツーを知る花嫁は、ゲストからの好感度もUP☆
ゲストから「ステキな結婚式だったね」と振り返っていただくためにも、是非知っておいてください!
年配ゲストにゆっくり結婚式を楽しんで頂くためには
お爺ちゃんやお婆ちゃんを結婚式に招待している人も多いですよね。孫の結婚式をずっと長い間楽しみにしてくれていたはずです☆
その大切な日には、お爺ちゃんお婆ちゃんにもしっかりおもてなしを……。
お料理は「カタチ」に注意して
年配ゲストをもてなす際に注意しておきたい点、1つ目は「料理」。
特にメインディッシュでもあるお肉料理は気を付けてあげたいポイントです。多くの場合、提供されるお料理はお肉の塊で出てきます。これは、ゲストが思い思いの大きさに切って召し上がっていただくため。ですが、年配のゲストとなるとこの切り分ける作業も億劫になってしまうんですよね……。
それが手間で「せっかくのお料理が食べられない」なんてことは避けたいところ。
そこで年配ゲストに限っては、提供される時点で既に小さくカットして出してもらってください。ほとんどの式場ではこのお願いに対応してくれています。
席次表をプランナーさんに提出する際に「この人と、この人にはお料理をカットして出して欲しい」とお願いすればOKですよ☆
移動は負担が少ない配慮を
年配ゲストには、足腰が不自由な人も多いので式場内の移動も負担になってしまう場合もあります。建物が広く、式場に到着してから控え室やチャペル、披露宴会場までの移動が多い場合には、事前にプランナーさんに相談してみてくださ。
私が以前勤めていた式場でも、敷地内での移動が多かったり、階段での移動が頻繁にある式場がありました。
その場合、事前に年配ゲストや足の不自由なゲストをお伺いして、他のゲストとは別のルートでご案内したり、車いすの貸し出しを行っていました。
式場によって対応が異なりますが、状況に合わせて臨機応変に対応してくれるはずです。
お爺ちゃんやお婆ちゃんが「披露宴がはじまる頃には、もうぐったり……」とならないように配慮してあげたいですもんね。
ジッとなんてしていられない!小さなお子様ゲストへの配慮とは?
好奇心の塊のお子様ゲストは、結婚式だって関係なし!ジッとなんてしてられません!
それを知っているお子様ゲストのご両親も、結婚式に出席するのは良いけどやっぱりジッとしないお子様にヤキモキするはず。
ですから、お子様ゲストにも気兼ねなく結婚式に出席してもらうためには、ご両親が安心して出席出来る環境を整えてあげて、それを事前に伝えてあげてください。
お母さん安心の個室を用意
3歳くらいまでのお子様ゲストがいる場合には、個室を1室用意してあげるとお母さんも安心です。
オムツ替えに授乳、突然のお昼寝……。小さいお子様連れの外出は、何かと個室があると嬉しいもの。
空いている控え室をお子様連れゲストの避難場所として確保しておいてあげましょう。
キッズスペースを作ってみる
披露宴会場のスペースに余裕がある場合には、一角にキッズスペースを作ってあげても♪
音の出ないオモチャや、夢中になっちゃうような絵本にお絵描きグッズ。また、そのまま持って帰れるようなバルーンで装飾してあげても喜んでいただけますよ♪
子どもも「ここに行けば遊べる♪」と思える場所が見つかれば、披露宴会場から脱出せずに済むはず。
見える所にいてくれると、ご両親も安心ですしね☆
こどもカメラマンをお願い!
今、ひと昔前に主流だったインスタントカメラが注目されているのはご存知ですか?
そのインスタントカメラのカバーをお子様ゲスト向けに可愛くアレンジし直して、首から掛けられるストラップを付けてあげると【こどもカメラマン専用カメラ】の完成です☆
カメラマンを任されたお子様たちは、「写真を撮らないと!」と張り切り、意外と披露宴中も演出に注目してくれるんです。
こどもの視点で撮影された写真もまた可愛らしくて思い出になりますよ♪
マタニティゲストには飲物から座席まで小さな配慮の積み重ねを
妊婦期間中は、食べ物から冷え、長時間座っている体制など細々と不便があります。結婚式も楽しみたいけど、何かと気を付けながら出席となると、心から楽しめないですよね……。
そこで結婚式当日は、妊婦さんにも優しい環境を作ってあげて安心して出席してもらってください!
乾杯酒は差し替えで皆んなと一緒に♪
妊娠中は、アルコールは厳禁!ご自身でも控えられると思いますが、乾杯酒に限っては本人判断では避けられません。
そこで式場側は妊婦さんには、シャンパンに近い見た目のジンジャエールを提供しています。
事前に妊婦さんゲストの名前と座っている場所をプランナーさんに伝えておきましょう。結婚式当日、サービススタッフが、他のゲストと同じグラスで、中身の違う乾杯ドリンクを提供してくれますよ!
冷え防止にブランケットを1枚
血行不良を起してしまう冷えは、妊婦さんには大敵です!沢山人の集まる結婚式会場は、夏の冷房も強め。寒い時期に限らず、妊婦さんの足元をカバーすべくブランケットを1枚座席に置いておいてあげてください。
妊娠中期以降の妊婦さんには腰にクッションを
お腹の膨らみが目立ちだす妊娠中期以降は、長時間同じ姿勢で座っていると腰に負担が掛かります。楽な姿勢でそっと背もたれにもたれ掛かれるように、腰に充てるクッションを用意!
これで披露宴中の2〜3時間もゆっくり座っていられますから♪
体調が悪くなったときのための避難場所があれば安心
妊娠中は本当に体調が不安定に。貧血気味だったり、つわりがあったり、突然の腰痛に悩まされることも……。
そんな時のために、横になれるような場所がある個室を準備しておいてあげると妊婦ゲスト本人も見守る周りのゲストも安心ですよ。
見落とすと大変なことにも!アレルギーゲストのために出来るコト
結婚式の仕事をしていると、改めてアレルギーをお持ちの方って多いんだなと思っていました。小さなお子様なら卵や小麦粉、バナナがNGというお子様も。成人になるにつれ落ち着く人が多いとは言いますが、それでも尚アレルギーに悩まされている人は多いです。
万が一間違って食してしまうとアナフィラキシーを起してしまい、大変な事態を招きかねません。
そこでアレルギーをお持ちのゲストに注意すべき点とは……。
ステップ1・招待状で必ず確認!
普段はアレルギーのことをわざわざ口にしていなくても「実は……」という人も意外と多いものです。
そこでゲスト全員にアレルギーの有無をヒアリングするベストタイミングは、招待状。
返信ハガキにアレルギーの有無を確認出来る項目を作成します。
詳細は後に直接確認するとして、アレルギーが有るか無いかは一先ず招待状の返信ハガキで確認しましょう!
ステップ2・アレルギーの詳細をゲストに確認する
例えば卵のアレルギーでも「卵のままだったらNGだけど繋ぎで入っている程度ならOK」といった程度の違いがあります。
招待状の返信ハガキに「アレルギー有り」と返答があった場合には、直接確認をしてアレルギーの程度の確認を。
ステップ3・プランナーには必ず伝える
- アレルギーの詳細を確認できたら、その内容を全てプランナーさんに伝えます。
プランナーさんから更に料理スタッフへと伝言されますので、出来るだけ内容は詳しく確実に。内容を聞いた料理スタッフは、そのゲストだけに違う料理が提供できるように特別メニューを作成します。
アレルギーをお持ちのゲストは、新郎新婦に迷惑を掛けまいと遠慮しがち。中には、新郎新婦に伝えず結婚式当日気を付けながら食事を摂っている人もいるそう……。
ですが万が一、アナフィラキシーを発症し救急車を呼ぶ事態になってしまっては大変です。ゲストが遠慮して言えずじまいになってしまわないように、主役の新郎新婦から積極的にヒアリングをしてあげてください。
まとめ
結婚式当日、特にケアが必要と思われるゲストへのケアについてご紹介しました。
結婚式は美味しい料理と、非日常空間でゲストをおもてなしします。しかし、それだけではなくゲスト全員がこころから結婚式を楽しんで頂くためには、こうしてゲスト1人ひとりに合わせたケアもしっかりと施し、皆んなが心から笑顔でいられるように気を配ってあげましょう♡

お問い合わせ

「ホームページを見ました!」とご連絡ください。

メールのお問い合わせは24時間以内にご返信をさせて頂きます。
この記事へのコメントはありません。