「結婚式のプロフィールムービーを自作したいけど、どこから始めればいいか分からない・・・」本記事では、基本から成功のポイント、実例、テンプレートの活用法、注意点までを徹底解説します。
初心者でも簡単にプロ並みのプロフィールムービーを作成できる方法をご紹介します。
プロフィールムービー自作の基本
プロフィールムービーは、結婚式の定番演出として進化を遂げてきました。かつては司会者による儀式的な紹介が主流でしたが、現在では映像と音楽を駆使した楽しい演出へと変貌。老若男女問わず、すべてのゲストの心を掴むコンテンツとなっています。
最新の調査によると、実に94.1%のカップルがプロフィールムービーを上映し、そのうち55.5%が自作に挑戦しているそうです。つまり、半数以上のカップルが手作りで思い出に残る作品を生み出しているのが現状です。
ここでは、プロフィールムービー自作の基本と、参考になる実例をご紹介します。
プロフィールムービーがゲストの笑顔を誘う演出になるまで
プロフィールムービーとは、ご存知の通り、新郎新婦さまのプロフィールをゲストに紹介するための演出です。
数年前までは、披露宴冒頭に司会者がおふたりの紹介をするのが一般的でした。
披露宴冒頭といえば、まだまだ新郎新婦さまはもちろん、ゲストも緊張感の中です。シーンとした会場内に司会者の言葉だけが響き、少し硬い印象にも……。
演出というより儀式のようなプログラムのひとつでした。
けれどおふたりの紹介が、司会者からの言葉だけではなく、プロフィールムービーとして演出化された今となっては、その様子は一変!
映像や文字、それに音楽とで伝えるプロフィールムービーは、老若男女問わず誰が見ても楽しめる演出に。
おじいちゃんおばあちゃんからお子さまゲストまで、どの年代のゲストが見ても、同じように声をあげて笑ったり、ときには感動の涙を流したりと、とてもエンターテイメント性の高い演出になったんです。
先輩カップルはどのくらいプロフィールムービーを自作してる?
「プロフィールムービーは結婚式では定番」とは聞くけれど、実際のところどのくらいの割合でプロフィールムービーは上映されているのでしょう。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020をチェックしてみました。その結果なんと94.1%ものカップルがプロフィールムービーを上映したそう。
またそのうちの55.5%が「プロフィールムービーを自作した」と答えています。
なんと半分以上のカップルがプロフィールムービーを手作りしてるんですね!
参考にしたい♪自作プロフィールムービー実例
では参考のため、実際に手作りしたプロフィールムービーを見てみましょう。YouTubeには、これからプロフィールムービーを自作しようとしている方に参考になりそうな動画がたくさん紹介されていました。
今回はその一部をご紹介します。
動画作成初心者とは思えない仕上がりに!
結婚式のBGMでも人気のあいみょん「ハルノヒ」を使って自作されたプロフィールムービーです。なんと動画作成自体が初めてとのことですが、そうは思えないしっかりとしたプロフィールムービーに仕上がっています。
最後にはゲストへのメッセージ。そしてプロフィールムービーの長さもベストは5分台ときれいにまとめられているところもお手本にしたいポイントです。
無料ソフトを使ってもこのクオリティに♪
無料ソフトiMovieを使って自作されたプロフィールムービーです。
こちらの参考ムービーも初めての動画手作りだそうですが、そうは感じない仕上がりになっていますね。
コメントの背景が白く色付けされているところが、わかりやすくて◎です!
こちらのプロフィールムービーは、写真だけではなく前撮りの様子や、懐かしい映像を交えながら収録されているところもゲストの興味を引きつけるアクセントに♪
編集ソフトを使うとプロ並みの仕上がりです!
after effectsというadobe編集ソフトを使って自作されたプロフィールムービーは、写真の流れや途中のイラストなども本格的なデザインになっていますね♪
背景と写真、そしてコメントの色使いにしっかりとコントラストがついているので、どんな年代の方にも見やすく整えられているところも参考にしたいテクニックです。
結婚式は幅広い年代の方がお越しです。そのためおしゃれさやデザイン性も重視したいところですがいちばん大切なことは『わかりやすさ』。その点でもお手本にしてほしいと選んだプロフィールムービーです。
こちらの記事では、プロの編集者がおすすめする編集ソフトをご紹介しています。
これからプロフィールムービーを自作なさる時の参考にしてみてください!
プロフィールムービーを自作する際のポイント
プロフィールムービー自作の成功は、綿密な計画と細部へのこだわりから生まれます。まずは余裕を持ったスケジュール作りが肝心です。式場での試写を2週間前、できれば1ヵ月前に設定し、万が一の事態にも対応できるようにしましょう。
デザインはゲスト目線で考えることが重要です。写真選び、コメント、全体の構成を通じて、感謝の気持ちを伝える工夫を。これがゲストの心に響く鍵となります。
BGMの選択も見逃せないポイントです。全体の雰囲気を決定づける要素なので、慎重に選びましょう。
初心者の強い味方となるのがテンプレートの活用です。美しく完成度の高い作品を簡単に作れます。これらの要素を押さえることで、心に残る素敵なプロフィールムービーが完成します。
プロフィールムービーを簡単に作るにはまずスケジュールを立てるところから
プロフィールムービーを段取りよく、そして効率的に簡単にすすめるには、まずプロフィールムービー作りの段取りをチェックしてみましょう。
何を、いつ、どんなカタチで進めるのかが分かれば、簡単に手作りできるコツも見えてきます◎
ではまず、プロフィールムービーを完成させるまでの段取りをざっとご紹介してみましょう。
- 作る方法を決める(アプリやソフトなど)
- 構成を考える
- 写真を選ぶ
- コメントを考える
- 動画編集をする
- DVDにコピーする
- 式場で試写をする
- 結婚式本番
このようにプロフィールムービー作りは、大きく分けて上記の8つの工程ですすめてきます。
特に大切なのは、7工程目の『式場で試写をする』をいつに目標を立てるかということです。
遅くても2週間前、理想は1ヵ月前を目標にスケジュールを立てるようにしましょう。
6工程目の『DVDにコピーする』で完成だと思っておくのはとてもキケン!
DVDにコピーができたとしても、無事式場で流れるかどうかは別問題だからです。
筆者がプランナー時代にも、多くの新郎新婦さまが手作りのプロフィールムービーをDVDで持込なさっていました。
ですが、全体の3割程度の割合で、DVDにはコピーできたけれど、DVDプレーヤーには読み込まず流すことが出来ない。というハプニングが起きていたんです。
万が一流れない場合は、再度保存方法を変えてコピーしていただく必要があります。
そのためプロフィールムービーを手作りするときには、充分すぎるくらいの余裕のあるスケジュール設定が必要です。
プロフィールムービーのデザインはゲスト目線で考える
プロフィールムービーは、おふたりの紹介だけではなく、感謝の気持ちを伝えるアイテムでもあります。
プロフィールムービーはそのわかりやすい特性から、結婚式の演出の中でも最も会場にいる全員が楽しめる演出と言っても過言ではありません。
そこでプロフィールムービーを自作するなら、常に心掛けて欲しいのがゲスト目線で考えるということ。
写真の選び方や、コメントの内容、それにデザイン全般も。
ゲストにも気配りが感じられるプロフィールムービーは、どんなおしゃれなデザインよりも伝わりやすく、そして印象に残るプロフィールムービーになります。
プロフィールムービーにこだわりたいならBGMに注目!
わかりやすさが、盛り上がりのカギとなるプロフィールムービー。では、デザイン以外のどこにこだわるべきかというと、それはBGMです。
BGMはプロフィールムービー全体の雰囲気を左右する重要ポイント。
プロフィールムービーはわかりやすい構成と見やすい写真が揃っていれば、あとはBGM次第で間違いなく思い通りの雰囲気に作ることができます。
「プロフィールムービーはこだわって自作したい!」
そう思う新郎新婦さまはぜひ、BGMに注目してみてください。
プロフィールムービー手作りの強い味方『テンプレート』とは?
プロフィールムービーとは、おふたりの生い立ちや馴れ初めをゲストに紹介する演出ムービーのこと。
一般的には、おふたりがお色直しで会場に不在の間に流すことが多い演出のひとつです。
プロフィールムービーを手作りするカップルが多いワケ
式場で販売されているアイテムは、どうしても割高になってしまいがち。それは、納品された価格に式場の手数料が上乗せされて販売されているからです。
プロフィールムービーでいうと、式場の相場は1本5~10万円。おふたりが外部のプロの映像制作会社でおふたりが直接購入するとなると、ほとんどの場合約半額以下で購入することができます。
さらに、プロフィールムービーを手作りするとなると、費用は0~1万円前後と他の購入方法と比べて格安です。
なぜテンプレートを使うの?
『式場』や『プロの映像制作会社』、そして『手作り』とこの3つの方法の中でもっとも安くプロフィールムービーを手に入れるなら、圧倒的に安く済む『手作り』がおすすめ。
けれど手作りをするとなると、最も注意しておかなければいけないのは手間がとても掛かってしまうところ。
プロフィールムービーは、大切な結婚式で上映される演出です。
一生に一回の結婚式ですし、多くのゲストが注目している演出のひとつ。
そうなると、やはり気になるのがクオリティです。
これまでに動画編集をしたことが無い人にとっては、クオリティの高いプロフィールムービー作りを目指すのは至難のワザ!
アニメーションや秒数の計算、それにデザインや文字の配置や大きさなどにも注意しなくちゃいけません。この編集作業が、プロフィールムービーのクオリティを決める重要な要素になります。
ですが、動画制作初心者さんがこの編集作業をするとなると本当に大変。
操作方法をイチから学ぶ必要があり、さらにその操作方法を使って真っ白なスケッチブックに一から絵を描くような作業になります。
そこで役立つのがテンプレートです。
テンプレートとは
テンプレートとは、前述のアニメーションや秒数の計算、デザインや文字の配置など、動画編集の中でも最も難しい部分が全て設定されている素材のことをいいます。
好みのテンプレートさえ見つかれば、あとはそのテンプレートに写真や文字、そして音楽を入れるだけでOK!
プロが作ったテンプレートを使って、サクッとふたりらしいプロフィールムービーを作ることができるということです!
テンプレートを使うことは、プロフィールムービーの手作りにかかる所要時間をグッと短縮もできます。
結婚式準備は、プロフィールムービー作り以外にもたくさんのTODOに追われます。
やることが多すぎて、おふたりにストレスが掛かりケンカの原因になってしまうことも少なくありません。
そのため出来るだけ効率よく結婚式準備を進めるためにも「結婚式のプロフィールムービーで初めて動画を作る」という人は是非、テンプレートを使ってみてください。
では、プロフィールムービーでテンプレートを使うなら、そのあとの段取りも見ていきましょう。
- テンプレートをダウンロード
- 写真やコメントを入力
- BGMを入れる
- ムービーに変換し
- DVDにコピー
- 式場で試写
- 結婚式本番!
プロフィールムービーを手作りするときには、ざっとこのような流れですすめていきます。
テンプレートを使って効率よく進めるためには、「写真選び」や「曲の著作権にも注意」が必要です。以下の記事も参考にテンプレートをご活用ください。
プロフィールムービーコメント例文集!写真選びのポイントもご紹介
「プロフィールムービーに曲が使えない!?」著作権の解決方法をご紹介します*
DVDの書き込みも大切な作業のひとつ
式場には、DVDにコピーしてから納品します。「PCから流してもOK」というところは少ないでしょう。
なぜならPCはトラブルがつきものだからです。可能性は低いですがフリーズしてしまったり、画像が乱れてしまう可能性も。
そんな万が一のトラブルを未然に防ぐために、多くの式場では「プロフィールムービーを持ち込むならDVDでお願いします」と規定しています。
プロフィールムービーのテンプレートを探すなら、合わせて作った映像をDVDにコピーする方法も選んでおきましょう。
プロフィールムービー手作りにおすすめしたいテンプレートまとめ
ここでは、これからプロフィールムービーを手作りする方に向けておすすめのテンプレートをご紹介していきます*
Microsoftフォト
出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/wedding/
Windowsのムービーメーカーが2017年ダウンロード提供終了にともない、後継ソフトとして利用できるようになったのが、こちらの『Microsoftフォト』。
ムービーメーカーよりも機能が少なくなっているようですが、それだけ操作も簡単になっているところが、動画制作になれていない人にとっては嬉しいポイントです◎
ウィンドウズフォトは、結婚式に特化した華やかなデザインのテンプレートも用意されています*
PowerPointを使って操作するので、普段お仕事でPowerPointを使うことがある方ならスムーズに作業をすすめられるはず♪
こちらは無料!他の有料テンプレートを試す前に、まずはチェックしてみてもいいかもです!
nonnofilm(ノンノフィルム)
出典:https://www.youtube.com/watch?v=4oiunqqqcKE
結婚式のムービー向けのテンプレートを数多くそろえている『nonnofilm(ノンノフィルム)』。
プロフィールムービー以外にも、オープニングムービーや『花嫁の手紙ムービー』など演出ムービーの種類も豊富です。
Adobe After EffectsやVideoStudioなどの専用ソフトを準備しておく必要がありますが、一部テンプレートはPowerPointでも編集できます◎
無料のお試しテンプレートもありますので、まずはトライアルで挑戦してみてはいかがでしょうか!?
Filmora9×Wedding
出典:https://www.youtube.com/watch?v=0RJmgT0n810
動画編集ソフトとして知られている『Filmora9』の結婚式に特化したテンプレートが揃っているのが、こちらの『Filmora9×Wedding』。
ポップやキュート、ナチュラルなどテーマごとに様々なテンプレートがあり、手軽でハイセンスなプロフィールムービーを作ることができます◎
トレンドをおさえたウェディングらしい華やかなデザインが多く、おしゃれなプロフィールムービーを目指すカップルにはおすすめですよ!
こちらもお試しで無料ダウンロードできるので、ぜひチェックしてみてください。
nf-bridal
オープニングムービー、エンドロール、プロフィールムービーのテンプレートを豊富に用意している『nf-bridal』。
「結婚式のムービーを、誰でも、手軽に・・・」をコンセプトに、結婚式だけでなく2次会でも使えるムービーを手がけています。
PowerPoint Micsoroft365の使用が推奨されていますが、体験版でもOKです。テンプレートをPowerPointでダウンロードして、写真やコメントを差し替えるだけでおしゃれなムービーを作成できます。
料金プランは3種類あり、1個プランなら3,800円、3個プランなら7,800円、取り放題プランなら14,800円です。ぜひチェックしてみてくださいね!
アトリエ プルーシュ
出典:https://atelierpeluche.com/
繊細でおしゃれなデザインのテンプレートを提供している『アトリエ プルーシュ』。
写真とメッセージをテンプレートに挿入するだけで、雰囲気のあるプロフィールムービーが出来上がります!アニメーションや秒数など、細かい点を考えなくても素敵なムービーに仕上がるのが嬉しいですよね◎
PC用のテンプレートはPowerPointで編集しますが、PC版からリメイクしたiPhone用のテンプレートも用意されています。KeynoteアプリやiMovieアプリでスマホから編集できます。
プロフィールムービーの料金は、テンプレート1本あたり3,200円です。隙間時間にスマホで編集できるテンプレートを探しているなら、要チェックです!
kitto
スタイリッシュなデザインのテンプレートを楽しめる『kitto』。
例えば、テンプレートの「BOTANICA」には、水彩画の植物が描かれていて、ナチュラルで落ち着いた雰囲気のプロフィールムービーが好きな人におすすめです。
カラーバリエーションも豊富で、好みの色を選択できるのも良いですね◎
テンプレートの価格は1本6,600円ですが、ムービーを作成して気に入ったら購入する流れなので、安心して利用できます。
他とは違うプロフィールムービーを作りたいなら、ぜひアカウント登録して試してみてくださいね!
Omi Designs
出典:https://shop.omidesigns.net/
誰もが簡単に使えるデザインツール「Canvaプロ」で、プロフィールムービーのテンプレートを編集できる『Omi Designs』。
海外をイメージさせるデザインで、ハイセンスなプロフィールムービーを手作りしたい人におすすめです◎
テンプレートはCanva用のファイルをダウンロードでき、iPhoneアプリからの編集も可能です。
プロフィールムービーのテンプレートは2,000円から利用でき、プロフィールブックのテンプレートも1,500円で販売されています。
Lab 01(らぼわん)
出典:https://www.studio-lab01.com/freebies/
プロフィールムービーを作成している『LAB 01』では、ムービーを自作できる動画素材を提供しています。
パーティクルによるエフェクト、スタンプによるカウントダウン、手書き風、文字アニメーションなど、好きな素材を無料でダウンロードできるのが、嬉しいですね!
MP4形式でダウンロードでき、動画編集のノウハウがあればオリジナルのムービーを作成できるので、おすすめです◎
37種類もの素材が用意されているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
Digital Media Creation
出典:https://weddingmovie.jp/template/template-lineup/
キュート、ゴールド、ナチュラリー、ピンキー、レトロのデザインから好きなテンプレートを選べる『Digital Media Creation』。
人気No.1のキュートでは、音楽に合わせたミュージックビデオのような結婚式用のムービーを作成できます!
テンプレートは1本1,980円です。途中で作成ができなくなってしまった場合でも、1,980円分は割引でムービー作成を依頼できるので安心です◎
自作するときに不明点があれば、3回まで無料で問い合わせができるのでもおすすめポイントです。
『Digital Media Creation』をさらに詳しく
Inpres wedding
『Inpres wedding』は、ハンドメイドマーケット「minne」内で、結婚式ムービーテンプレートを提供しています。
韓国式や映画風のテンプレートなど、スタイリッシュなデザインが好きな人におすすめです。
PowerPointを使った編集だけでなく、KeynoteアプリやiMovieアプリなどiPhoneで編集できるテンプレートもあります。
価格は2,300円で販売されていて、作成方法を詳細に解説した動画を参考にしながら自作できます。
プロフィールムービーだけでなく、ゲストを紹介できるオープニングムービーや、プロフィールブックも提供されているので、チェックしてみてくださいね!
プロフィールムービーを自作する際の注意点
プロフィールムービーの自作には、いくつかの注意点があります。初心者にとって最大の壁は編集作業です。動画編集ソフトの操作に不慣れだと、予想以上の時間がかかることも。
音楽選択では著作権問題に要注意。好みの曲を安易に使用すると、思わぬトラブルを招く可能性があります。
完成したムービーのDVDコピーも重要なステップ。式場の機材で確実に再生できるか、事前確認が欠かせません。
失敗例から学ぶべきポイントも多々あります。十分な制作時間の確保、適切な長さ設定、見やすさへの配慮、再生テスト、音楽の著作権確認。これらに気を配ることで、成功への近道が開けます。
これらの注意点を意識すれば、スムーズな制作が可能に。心に残る素敵なプロフィールムービーの完成が見えてくるはずです。
「プロフィールムービーを簡単に!」を妨げる3つのポイント
「プロフィールムービーを簡単に作りたい!」という新郎新婦さまに知っておいて欲しい、注意するべきポイントが3つあります。
初心者いちばんの壁は編集作業
動画作り初心者さんの、プロフィールムービー作りの中で最も高い壁になるのが、やはり動画の編集作業ですよね。
そもそもどんな方法で動画編集をすれば良いのかすらわからない人も多いと思います。
方法は大きく分けて2つあります。
無料から有料までいろいろ!アプリやソフトを使う
まず一つ目が、動画編集ができるアプリやソフトを使用すること。
アプリやソフトの中には無料のものから有料まで本当にたくさんの種類があります。
動画編集が初めての場合、まずはこのアプリやソフト選びで立ち止まってしまう人が多いんです。ここが簡単作りたい新郎新婦さまのハードルに。
ひとくちに“動画編集ソフト”といっても、難易度は千差万別です。
すでにテンプレートが用意されていて、写真を簡単に取り込めて、決められた場所にコメントを入力すればあっという間にできちゃうもの。
テンプレートがなく、ゼロから手作りでき、こだわりのプロフィールムービーが作れる動画編集ソフトも。
特に注意したいのが、無料のソフトやアプリです。
- 操作は簡単だけど、テンプレートがなくとてもあっさりした内容になる
- こだわった唯一無二のデザインにはできるけれど、操作方法の難易度がとても高い
という傾向があります。
こちらの記事で、おすすめのアプリをご紹介しています。参考までに覗いてみてください。
プロフィールムービーは手作りで!おすすめアプリと選ぶときの注意点
プロフィールムービーをソフトで作ってみよう!初心者さん向けおすすめソフトと手作りポイント
お仕事でもおなじみなひとも多いのでは?パワーポイントを使う
プロフィールムービーはPowerPointでも作ることができます。
PowerPointといえば、お仕事で使い慣れている人も多いのでは?
わざわざ動画編集のアプリやソフトを使用しなくても、PowerPointが使えるのであれば、比較的簡単にプロフィールムービーを作ることができます!
無料、もしくは数千円の低予算で作れるところもおすすめの理由です*
【動画手作り初心者さん必見】プロフィールムービーをパワーポイントで手作りする方法
簡単に好きな曲を使えるわけではない…
プロフィールムービーの動画編集が簡単にできたとしても、次にハードルになりがちなのがBGM問題です。
プロフィールムービーの雰囲気作りには、BGMは最も重要な要素!
同じ写真を使っても、バックで流れている音楽次第では、見え方すらも変わってきます。
ですが、このプロフィールムービーに流す曲は、どんな曲でも好きなだけ使えるワケではないので注意が必要です。
プロフィールムービーで使うBGMは著作権の問題で、簡単に使うことができないんです。
- わざわざ使用するための申請をしてプロフィールムービーに取り込む。
- 結婚式本番にプロフィールムービーを流すのと同時に音響操作をして音楽を流す。
という二つの選択肢になります。
こちらの記事では、プロフィールムービーの著作権に関するポイントをまとめています。
プロフィールムービーを手作りするなら、ぜひ合わせてチェックしておいてください。
「プロフィールムービーに曲が使えない!?」著作権の解決方法をご紹介します*
結婚式で流すときにはDVDへのコピーがマスト!
結婚式でプロフィールムービーを流すときには、ほとんどの会場はDVDで流しています。
これはPCでプロフィールムービーを流してしまうとトラブルがつきものだからです。そのためプロフィールムービーを手作りするなら、DVDへのコピーもマストな作業工程のひとつです。
ですが無料の動画編集ソフトの多くは、動画は作れるけれどDVDへのコピー機能はありません。
DVDにコピーする場合は、別のソフトを使用する必要があります。
のちにコピーするソフトを探す手間を考えると、動画編集ソフトを選ぶときには、費用は上がってしまいますが、有料の動画コピー機能も付いているソフトがコスパが高い場合も。
動画編集ソフトを選ぶときには、編集作業内容だけではなく、その先のDVDのコピーのことを考えて選ぶようにしましょう◎
プロフィールムービー自作失敗例から学ぶ成功のコツ
次は、これからプロフィールムービーを自作する方にぜひ知っていただきたい、筆者がプランナー時代に現場で見てきたプロフィールムービーの失敗例です。
失敗から学べる成功の秘訣があります!
作る時間が足りない!
これは、プロフィールムービーを自作する新郎新婦さまに最も多かった問題。プロフィールムービーを作る時間が無くなり、結婚式直前になってまでも尚、手作りにいそしんでらした新郎新婦さまはとても多くいらっしゃいました。
プロフィールムービーの制作期間は、内容によって違いがあります。ですが「動画をはじめて作る!」という場合には、できるだけ余裕を持って作業することをおすすめします。
結婚式の打ち合わせは、約4か月前からスタートします。打ち合わせの度に、次の打ち合わせまでに決めておくことや、作るアイテムも増えていきます。
そのため『結婚式の準備+プロフィールムービーの自作』はかなりの多忙になることが予想されます。
もしプロフィールムービーを自作するなら、結婚式の準備が忙しくなる前の、4か月以上前からはじめておくと安心でしょう。
長い……
プロフィールムービーには適した長さがあります。目安は5~6分程度。
これ以上長いと見るゲストの集中力が切れてしまい、逆に短いと必要な情報が伝えられなくなってしまいます。
特に多い失敗例は、長すぎるパターン。
「多くのゲストに自分たちのことを知ってほしい」そう強く思うと、どうしても情報量が多くなりがちです。
結婚式本番で長すぎてしまうプロフィールムービーを見ているゲストの様子を見ていると、途中で見飽きてしまって止めていた料理を食べだしたり、個々でお話を再開される方も。
せっかく頑張って作ったプロフィールムービーなのに、それは少し残念ですよね。
伝えたい情報がたくさんある場合は、他のアイテムと上手く情報の分散をしてみましょう。
例えば、プロフィールブックとプロフィールムービーで伝えたい情報のバランスをとるのも◎
プロフィールムービーを見ている間、ゲストは料理の手を止めたり、会話を控えたりと見ることに集中してくださいます。
プロフィールムービーを見ることが、ゲストの負担にならないように時間の目安は5~6分を目安にしておきましょう。
見にくい
プロフィールムービーは、見やすさも重要なポイント。幅広い年代のゲストがお越しの結婚式です。おじいちゃんやおばあちゃん、お子さまがプロフィールムービーを見ても
- 写真が見やすく
- コメントが読みやすい
この2つはプロフィールムービーを自作するうえで、必ず意識しなくちゃいけないポイントなんです。
特にゲストが「見にくい」と感じてしまうパターンは以下の4つ
- 写真が次々切り替わって、見ていて酔ってしまうような感覚になる
- コメントが多すぎて、読み切れないまま次の写真に移ってしまう
- おしゃれさを意識しすぎて、写真が見にくい
- 縦横の対比が上手くできていない
これまで出席した結婚式でプロフィールムービーを目にしたことも多いと思います。
何気なく目にしていたプロフィールムービーですが、実はトータルの時間や、写真を映し出す時間、コメントの文字数など細かなところが計算されつくした1本のムービーだったんですよ*
【プロフィールムービーの時間の決め方ガイド】写真は何枚?時間は何分使う?コツをご紹介します!
再生できない
プロフィールムービーの自作が完成したら、そのまま本番を迎えるのではなく、必ず事前に式場で試写をして再生できることを確認しておきましょう。
パソコンでプロフィールムービーを作り、パソコンで再生ができたとしてもDVDプレーヤーとなると読み込まないことも珍しくありません。
パソコンでプロフィールムービーを作ったらまずは、DVDプレーヤーでも流れるよう保存をします。そして自宅のDVDプレーヤーで流れることを確認してから、さらに式場のプレーヤーで再生確認をしてみましょう。
プロフィールムービーを持込する場合、ほとんどの式場では「必ず事前に試写をさせてください」といわれると思います。これはぶっつけ本番だと、プロフィールムービーが流れないことが多いからです。
そのため、プロフィールムービーを自作するときには、完成の目標スケジュールを結婚式本番ではなく、結婚式の2~3週間前を目安としてスケジュールを組みましょう。
曲が使えない!?
結婚式で使用するBGMは著作権法の関係で使えないものが一部あります。プロフィールムービーで使用する曲は、著作権許諾を受けなければいけないからです。
プロフィールムービーを自作する場合であっても、結婚式で使用する場合には著作権の申請が必要です。
こちらの記事では、結婚式で使用する曲の著作権について詳しくご紹介しています。
合わせてチェックしてみてください。
『結婚式の余興で使うBGMの著作権って?ISUMへの申請方法を紹介』
わかりにくい
前述の通り、プロフィールムービーはどのゲストが見てもわかりやすいところが魅力。
なのに、伝えたいことがありすぎて、起承転結が分かりにくいプロフィールムービーは、これもまたゲストが途中で見るのをやめてしまう原因に。
プロフィールムービーをわかりやすくするためには、構成を整えることが大切です。
写真がふたりだけ
結婚式の演出が盛り上がるきっかけになるのが、ゲストが共感してくれるかどうか。
そのためには、プロフィールムービーに使う写真では、より多くのゲストが写っているものを選びましょう◎
ゲストと一緒の懐かしい写真や、思い出に残るようなワンシーンの写真は、ゲスト同士の会話のきっかけにもなります。
一方、プロフィールムービーで紹介されている写真が、おふたりばかりだとしたら。
しかもそれが、おふたりのアップ写真ばかりだとしたら。
残念ながら共感できるポイントが少なく、一歩間違えればおふたりだけが楽しんでいる自己中心的な印象にも……。
プロフィールムービーの自作が難しい時の対処法
プロフィールムービーの手作りは、動画編集ソフト選びから、DVDコピーや著作権問題など乗り越えるべきハードルが多くあります。写真選びやコメント作成など、工程も盛りだくさんです。
「プロフィールムービーを簡単に作りたい」と手作りをはじめたものの、途中でリタイヤする新郎新婦さまも少なくありません。そんな時は、以下の選択肢を考えてみましょう。
素材を活用する
どうしても理想のテンプレートが見つからない場合は、テンプレートを使わずシンプルなデザインをベースに、素材を使ってクオリティアップする方法もあります。
無料の動画素材サイトなどを活用すると、手作りでもクオリティの高いムービーを作成できる可能性があります。
プロに依頼する
プロフィールムービーをプロに依頼する方法は、大きく分けて2つあります:
- 式場に依頼する:相場は5~10万円ほど
- 映像制作会社に依頼する:相場は2~3万円程度
コストだけを考えると、映像制作会社の方が◎です。「最短1週間で納品可能!」とスピーディーさのある映像制作会社もあり、緊急事態にも対応してくれる場合があります。
映像制作会社は、おしゃれでテイストの違うテンプレートをたくさん用意しているので、好みのデザインとの出会いが期待できます。
※注意点:式場で映像を流すためのプロジェクター使用料が必要な場合がほとんどです。相場は3~10万円で、手作りの場合も必要になります。事前に必ず確認しておきましょう。
プロに依頼するメリット:
- 時間が無くなってきた場合でも対応可能
- テンプレート購入費用や手作りの手間を考えると、コストパフォーマンスが高い場合も
- 納期の柔軟な対応
- 専門的な技術とデザインの提供
手作りの場合、完成の目安は結婚式の2週間~1か月前ですが、プロに依頼すれば、この時間的プレッシャーから解放されます。
“困ったときにはプロに頼る”という選択肢を知っておくと、気持ちに余裕を持って準備を進められるでしょう。
プロの力を借りることで、高品質なプロフィールムービーを、時間や労力を節約しながら作成できます。状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
まとめ
プロフィールムービーの自作は、思い出に残る素敵な結婚式演出となります。基本を押さえ、ポイントを意識すれば、初心者でも魅力的な作品を作り上げられます。
気をつけなければならないポイントは多くありますが、自作のプロフィールムービーは、おふたりの個性と想いが詰まった特別な宝物になるはずです。
この記事を参考に、楽しみながら制作に挑戦してください。きっと、かけがえのない思い出となる作品が完成するでしょう。