結婚式でおふたりの生い立ちや馴れ初めを紹介する『プロフィールムービー』。
これまでお世話になったゲストへ感謝の気持ちを込めて行われる結婚式。ですが、実はパートナー側のゲストとは結婚式で「初めまして」なことも多いんですよね。だから自分たちのことをよく知っていただくためにもプロフィールムービーは楽しく、興味深く見ていただきたいもの。
そこでポイントになるのが、プロフィールムービーの時間です。長すぎてもダメ、短すぎても伝わらない…と時間の調整って意外と難しいんです。
プロフィールムービーでゲストを惹きつけるためには『長さ』は重要なポイントです。せっかく頑張って作ったプロフィールムービーも、長さ次第では披露宴を間延びさせてしまうきっかけにも……。
プロフィールムービーは、構成に合わせた“適度な長さ”があります。今回は、実際のプロフィールムービーを見ながら、適した時間の長さを解説していきます!
今回は、プロフィールムービーの時間について詳しく解説していきます。
プロフィールムービーのベストな時間は7分前後
最近は、結婚式のプロフィールムービーを自分で手作りする人も増えてきました。式場に頼むよりも格安で作ることができますし、何よりも自分たちの思い通りに作れますのでおすすめです!
そこでプロフィールムービーを作るときに、まず考えるべきは『長さ(時間)』です。
プロフィールムービーの所要時間の目安は
- 新郎生い立ち
- 新婦生い立ち
- ふたりの馴れ初め
上記の構成をトータルで7分前後がベスト。
時間の感覚は、見る側のゲストの気持ちになって考えるようにします。6分より短いと写真が少ない、もしくは情報量が少ないためにゲストには物足りない印象に。
一方、あまりにも長い時間のプロフィールムービーだと見る側は集中力が切れてしまい、途中で見飽きてしまいます。
プロフィールムービーは「もう少し見たかったな」位の時間の長さがベスト。そのため6分前後を目安に作成することをおすすめします。
長すぎるプロフィールムービーは…
プロフィールムービーは、新郎新婦さまがお色直しで会場に不在の間に流すことが多いんです。
お色直しの所要時間といえば、30分程度。
ゲストはこの間にお手洗いに行かれたり、お料理でいえばメインのお肉料理がサービスされている頃。
新郎新婦さまが不在ではあるものの、ゲスト同士会話を楽しまれたり、ゆっくりメインディッシュを楽しまれたりとゆったりと過ごされています。
そこにあまりにも長いプロフィールムービーが入ってしまうと、料理の手も止まり、会話もしにくくなってしまい……。と、ゲストにとってはあまりメリットはありません。
プロフィールムービーの長さを考えるときには、見る側であるゲストの様子もイメージしながら考えるようにしましょう。
プロフィールムービーの長さを決める2つのヒント
では、プロフィールムービーの長さを決めるには何を基準に決めると良いのでしょうか?
元プランナーの筆者がおすすめするのは、2つのヒントです。
写真の枚数で決める
一つ目のヒントは、写真の枚数です。
プロフィールムービーの場合、1枚の写真で表示する長さは約8秒。
1枚8秒と聞くと「長い!」と思われるかもしれませんが、プロフィールムービーの写真にはそれぞれコメントも付けます。
そのためゲストは『写真を見て→コメントを読んで』と2つの作業を同時にする必要があるため1枚に対する目安は5秒となるワケです。
これ以上短くなってしまうと、ゲストからはめまぐるしく写真が移り変わる印象になってしまうためNG。一方、これ以上長くなってしまうとダラダラ長い印象になってしまうのでこちらもNG。
こうして考えると、プロフィールムービーをゲストに『わかりやすく』『楽しく』見ていただくためには、プロフィールムービー全体の時間、写真1枚1枚の時間それぞれ『時間』ってとても大切だということがわかりますね。
仮に7分(420秒)のプロフィールムービーを作ろうと思うと『420秒÷8秒=53枚』という計算になります。
プロフィールムービーは以下の3つの構成でまとめます。そのためそれぞれのシーンで使う写真枚数を単純計算すると……。
- 新郎生い立ち 20枚
- 新婦生い立ち 20枚
- ふたりの馴れ初め 13枚
ただし、プロフィールムービーは上記の構成に加えて、冒頭の『オープニング』そして締めくくりの『エンディング』シーンも加わります。
プロフィールムービーの長さを計算するときには、上記の目安時間を参考に、まずおおよその使いたい写真を洗い出し、掛かるであろう時間を計算するという方法があります。
プロフィールムービーの構成はこう決める!基本とお手本動画を紹介
BGMもプロフィールムービーの長さを決めるきっかけのひとつ
2つ目のヒントは、使いたいBGMを先に決め、そのBGMの長さに合わせてプロフィールムービー全体の時間を決める方法です。
プロフィールムービーに使うBGMは2パターン方法があります。
- 『新郎生い立ち』や『新婦生い立ち』などシーンに合わせてBGMを切り替える
- 1曲を通して使用する
プロフィールムービーの長さのヒントになるのは、2つ目の1曲を通して使用する場合です。
のちほどご紹介するプロフィールムービーの中には、1つの曲に合わせてプロフィールムービーの長さを決められたパターンがあります。
ぜひ参考になさってみてください!
≪結婚式プロフィールムービーで使って欲しい洋楽15曲≫元プランナーが選びました!
プロフィールムービー業者の選び方
プロフィールムービーの時間を決めるときによくある疑問
ここでは、筆者がプランナー時代に新郎新婦さまからよく質問された「こんなときどうしたら……」をご紹介します。
これからプロフィールムービーを手作りされる方の参考になりますように。
ゲストとの写真が少ない!
ゲストにプロフィールムービーに興味をもって見ていただくためには、感情移入していただくことが大切。
そのためゲストが一緒に映る写真が多いと
「そうそう!こんなことあったね!」
「懐かしい!」
なんて声が聞こえて盛り上がります。
けれどいざ写真を探してみると、ゲストと一緒に写っている写真が少ない!ということもしばしば。
ゲストとの懐かしい写真が手元になければ、ゲストに聞いて写真のデータをいただくのも一つの方法です。
もし難しい場合は『今の職場』や『趣味の場』を紹介するシーンを作り、出席しているゲストと一緒に写真を撮影してもOK。おふたりの日常の写真は、新郎新婦さまの結婚式当日の姿とは、また違った姿が紹介できるのでおすすめのワンシーンですよ!
そもそも小さいころの写真が足りない!
「小さいころの写真が少なくて……」という場合に、プランナー時代おすすめしていた写真が
- ご両親の若かりし頃(結婚式の写真があればさらに◎)
- 小さいころ住んでいた場所の写真
- 「お父さんとお母さんは年子の僕ら兄弟の世話にいそがしく写真がありませんでした(笑)」とコメントだけ表示して笑いに変えてしまう
といった方法。
意外と結婚式当日、笑いが起こったり、ご両親の結婚式の写真ではご親族までもが盛り上がったりということもありました。写真が少ない場合だけではなく、おすすめしたいアイデアです◎
ツーショットの写真が少ない
これも、プランナー時代質問を受けることが多かった質問で、ふたりで出かけはするけれどツーショットの写真が少ないという新郎新婦さまも。その場合は、今から写真を撮影しても遅くありません。
また無理に外出して写真を撮る必要もなく
- 結婚式アイテムを手作りしてる様子
- 婚約指輪のアップ写真
- 婚姻届けの写真
などもおすすめです。
また結婚式までに前撮りをするなら、前撮りで撮影した写真をプロフィールムービーにいれてもOKですよ!
みんなのプロフィールムービーの長さはどのくらい?実例をチェック
では長さをよりイメージしやすいように、先輩カップルのプロフィールムービーを見ていきましょう。
5分41秒
出典:https://www.youtube.com/watch?v=A1yC0GIP34E
こちらのプロフィールムービーは、6分弱というコンパクトにまとめられたプロフィールムービーです。BGMは1曲通して使用されています。
特に注目してほしいのは、5分9秒からメッセージが流されるところ。
温かい曲の雰囲気と、メッセージがマッチしていて、とてもまとまりの良いエンディングで締めくくられています。
6分53秒
出典:https://www.youtube.com/watch?v=wDJ_tIcCbzg
構成がとても参考になるプロフィールムービーです。
『オープニング』や『新郎生い立ち』『新婦生い立ち』への切り替わりのときに、ポラロイド写真を使って構成が整えられています。最後には動画を使ってメッセージも。
写真やポラロイドシーン、そして動画メッセージなどメリハリのある構成で7分弱と少し長めのプロフィールムービーではあるものの、見る側を飽きさせない工夫がほどこされているところがお手本ポイントです!
9分12秒
他のプロフィールムービーに比べて、圧倒的に長い収録時間になっています。その理由は、途中にインタビューが紹介されているから。
プロフィールムービーですが、少しドキュメンタリーの要素も含まれているところがポイントですね!
5分3秒
出典:https://www.youtube.com/watch?v=S9EU-0_VMHo
『プロフィールムービーは感動系にしたい』という方に注目してほしいのが、こちらのプロフィールムービー。
結婚式でも特に人気の高い大橋卓弥さんの『ありがとう』に合わせて、プロフィールムービーにの長さが決められています。
歌詞に合わせて写真が紹介されていて、それぞれのご両親に向けた想いが届くプロフィールムービーに仕上がっていますね。
まとめ
プロフィールムービーの長さについてご紹介しました。
プロフィールムービーの長さは、想定する写真の枚数や、使いたい曲に合わせて決めると◎
ですが、5分以下の短いプロフィールムービーは、情報が少なくなってしまい物足りない印象に。一方、8分以上になると長すぎる印象を与えてしまうので、上記ご紹介したプロフィールムービーのように合間に動画やインタビューを挟むなど、構成に工夫をしながら作ってみてくださいね。