今や、結婚式の演出としてなくてはならない存在になっているプロフィールムービー。今や9割以上のカップルが披露宴で実施している人気の高い演出です。
そのプロフィールムービー、購入の選択肢は『式場に依頼する』『業者に依頼する』『手作りをする』と3つあります。
今回は、この中の『業者に依頼する』新郎新婦さま向けに、他の手配方法との違いや業者選びの注意点などをご紹介します。
筆者は約10年間のプランナー経験の中で、プロフィールムービーを業者に依頼した新郎新婦さまの悲喜こもごもを見てきました。そんな経験を踏まえて思うことをお伝えできればと思います。
新郎新婦さまがプロフィールムービーを業者に依頼する理由
この記事を読んでくださっている方の中には『プロフィールムービーをすることは決めているけれど、どこに依頼しようか悩んでいる』そんな状態の方も多いかもしれません。
プロフィールムービーは結婚式場でももちろん販売されています。
けれど、多くの新郎新婦さまが選ばれるのは、外部の業者に依頼したり、手作りしたり……。まずはその理由を紐解いてみましょう。
結婚式場で販売されているプロフィールムービーのメリットデメリット
多くの新郎新婦さまが、プロフィールムービーを式場では購入せず外部業者もしくは手作りを選ばれています。その理由は大きく2つあります。
1.費用がネック
『式場で購入』『業者に依頼』『手作り』3つの選択肢のうち、最もコストがかかるのが式場で購入する方法です。
一般的な相場は
- 式場:50,000~100,000円
- 業者:20,000~30,000円
- 手作り:0~10,000円
このように、相場だけ見ても、式場だけが頭一つ出ているような状態。
多くの式場では、自社でプロフィールムービーを制作しているのではなく提携業者に依頼をしています。
そのため、提携業者からの納入価格に加えて、式場の手数料が上乗せされ販売されているので、こんなにも高額になってしまうのです。
とはいえ、式場に依頼するのは高額になるというデメリットばかりではありません。
式場に依頼するメリットは、プロフィールムービーを手配するのに最も手間が掛からないところ。
プランナーさんの誘導により「○月○日までに写真を□枚用意してくださいね」など段取りを全て組んでくれるので、おふたりは言われたスケジュールに合わせて、必要なものを準備すればOK。
あとは、試写を待つだけの状態です。
また式場で注文すれば、プロフィールムービーを持込の際に必要となる『プロジェクター使用料』が要らないのも大きいですね。
プロジェクター使用料は、演出ムービーを持ち込んだときに掛かる費用のこと。
プロジェクター使用料の相場は、30,000~80,000円くらいで式場によって大きな差があります。同じ会場でも披露宴会場の大きさによって異なるところもあります。事前に必ず確認をしておきましょう。
2.好みのデザインが見つからない
式場のプロフィールムービーラインナップには限りがあります。これは提携業者が1社もしくは2社(多くは1社です)のためです。
「んー…、これかな」
と筆者がプランナーのときも、恐らく「すごく気に入ったわけではないけれど、この中ならこれかな」と選んでくださったような新郎新婦さまもいらっしゃいました。
ですが、外部には本当にたくさんの制作会社があります。そして比例してデザインの数も豊富。HPやSNSでサンプルを確認することもできるので、お気に入りのデザインを納得の予算で決められるのが◎
このような理由もあり、式場ではなく外部の業者や手作りを選ばれる新郎新婦さまがたくさんいらっしゃいます。
プロフィールムービーを手作りする一番のメリットは費用。けれど…
一方、プロフィールムービーを手作りする一番のメリットといえば、この選択肢の中で最もお得に手に入れられるということ。
PCに導入されている無料の編集ソフトを使えば、費用ゼロでプロフィールムービーを作ることができます。
また今は、スマホのアプリでも作ることができるんですよね*
専用のソフトを購入しても、1万円前後です。
ただし、大きなデメリットといえば、動画を作り慣れていない人には、なかなか手間の掛かる作業になるという点。
プロフィールムービーを手作りするなら、いちばん大切にしてほしいことは、スケジュールに余裕を持つことです。
これが、本当に大切。
- 慣れない動画編集作業にイライラ……。ケンカの原因に。
- 結婚式まで時間がない!結婚式直前になって大きなストレス……。
- せっかく出来上がったと思ったのに、式場で試写をするとDVDプレーヤーが読み込まない……。
これらは、プロフィールムービーを手作りされる新郎新婦さまによくあった光景です。
いくら節約のためとはいえ、プロフィールムービーを手作りすることで神経を擦り減らすような状態なら「最初からプロに依頼しておけばよかった」は、こちらも本当によく聞いたセリフ。
全ては、スケジュールに余裕があれが回避できるもの。
けれど、初めての動画編集作業の方も多いので、どのくらい手間が掛かるのかわからないですもんね。
プロフィールムービーを手作りするなら、できれば結婚式の4か月前くらいからはじめておきましょう。
このくらい余裕を持っておくと、万が一
「自分で作ろうと思ったけど、無理だから業者に依頼しよう!」
となっても、軌道修正は充分間に合います。
プロフィールムービーを業者に依頼するのはコスパが◎
プロフィールムービーを手配する3つの選択肢のうち、最もコスパが良いといえるのが業者に依頼する方法です。
- 手作りするより費用は掛かるけれど、式場よりは安い。
- プロフィールムービーをお願いする業者を探す手間は掛かるけれど、決まってしまえば式場と同じくらい製作の手間も省ける。
- デザインも豊富
期限も重視してくれるので、結婚式直前にバタバタしてしまう心配もありません
もちろん「式場で試写をしてみて流れない……」なんてことは、一度もありませんでした。
これらの点を踏まえても、プロフィールムービーを業者に依頼するのは、他の方法に比べてメリットが最も多いといえるでしょう。
ですが、先ほども少し触れましたが、デメリットは“業者を探す手間”です。
この点について、この後詳しくご紹介していきましょう。
プロフィールムービー制作業者の選び方
制作業者を選ぶ上で以下のようなことを事前に考えておくと、業者を選ぶ時に非常にスムーズになります。
- 写真は何枚くらい使用したいのか?枚数制限があってもいいのか?
- BGMは自分達が使用した楽曲があるのか?固定でも良いか?
- 修正回数の制限はあっても大丈夫か?
- プロフィールムービーの予算はどのくらいまで出せるか?
- いつまでにDVDを完成させないといけないか?
プロフィールムービー業者を選ぶ時の注意点についてお伝えします。ご自身のご要望をある程度明確にした上で以下の内容は、制作業者に確認をしておくと良いと思います。
1、写真の使用枚数は制限されていないか?
何枚写真が利用できるかチェック
プロフィールムービー業者には、以下のパターンがあります。
- 指定の箇所に指定の枚数のみしか使用できないケース
- 写真の追加を数枚なら追加できるケース
- お客様の希望通りの枚数で制作できるケース
ご自身の使いたいお写真を使えないプロフィールムービーもございますので確認が必要です。
その際に追加料金がどのくらいかかるかも確認をしましょう!当初の提示金額よりも大幅に値上げになってしまうケースも少なくありません。
プロフィールムービーでも20枚程度しか写真が使用できないケースもありますのでご注意ください。
2、使用できる楽曲が固定でありませんか?または一曲しか使用できないことはありませんか?
何曲選べるかチェック
まずはプロフィールムービーに何曲入れられるかチェックします。
業者によっては、「用意しているフリー音源から〇曲選んでください」と自由に選べるので、好みの曲でプロフィールムービーを完成できます。
中にはテンプレートにあらかじめ組み込まれた楽曲が基本で、変更するには料金がかかるようなプランを提供している業者もいます。
どちらの方がいいかは、デザインの好みや価格などを含めて総合的に判断する必要がありますが、音楽にこだわりたいなら自由に選べるプランからまず検討してみましょう。
オプション料金がかかるかチェック
上記でお伝えしたように、楽曲変更で料金がかかることがあります。
業者に発注する前に、BGM変更に伴うオプション料金がいくらかかるかチェックしましょう。
業者によっては、次に説明する
①ISUMへの申請代行料金だけでなく、
②フリー楽曲変更の2種類のオプション料金
を設けているところがあります。
どの場合に料金がかかるのか、発注前の検討が必要です。
ISUMへ著作権の申請代行をしているかチェック
音楽にも著作権があり、著作権フリーの楽曲以外はISUMと呼ばれる団体に申請が必要です。
ISUMとは、ウェディングで使われる市販(主にCD)の楽曲の著作権などの管理や保護に取り組んでいる団体のことです。
プロフィールムービーのDVDに取り込める音楽は、
①ISUMが管理している著作権のある楽曲か、
②著作権フリーの音楽の2種類
のみです。
もし業者が用意するフリー音源に希望する音楽がなければ、ISUMへ著作権の申請代行を依頼しましょう。
テンプレートで制作するプロフィールムービーは写真の枚数や楽曲が固定で変更がきかないケースがあります。
楽曲が固定なのか?何曲まで使用できるかは確認をしておきましょう。
当社は、お好きな楽曲をお選びいただけます。また、3曲まで使用いただくことが出来ます。動画の長さによっては、1曲や2曲で編集をさせていただくことも調整できます。
詳細は、<使用するBGMについて>をご確認ください。
3、修正回数が1回、2回ということはありませんか?
当社のプロフィールムービーの修正回数の平均は3回か4回くらいになります。
私たちは、修正は無料で何回でも対応をさせていただいております。
なぜなら、写真やコメントをご用意する新郎新婦さんはだいたいが映像を制作するのが初めての方たちです。
制作してみて、ちょっとイメージと違ったケースも出てきてしまいます。
そして、写真やコメントを変えてみたいと考えられます。
すると、修正が1回で納得いくものに仕上がるということはほとんどありません。
修正回数に制限があるところは、後から追加で料金を払って修正をしなくてはなりません。
業者を選ぶ際は、プロフィールムービーの修正回数が何回まで対応していただけるかの確認をしっかりとしましょう。
当社は、何度でも無料で対応をさせて頂きますので、ご満足いくまで修正を行ってください。
4、オプション料金が複雑で最終的な金額が分からなくありませんか?
お客様からよくいただく声で、他の業者さまは初めにいただいた見積もりより後からどんどんプラスしてしまって、当初の金額より跳ね上がってしまったということをお聞きします。
理由は、写真の追加や楽曲の変更、修正回数の追加やDVDの送料の追加などです。
結婚式場を決める際もはじめの見積もりよりも100万円も上がったなど聞くと思いますが、そういったことがプロフィールの制作の際も出てきてしまっているのです。
当社は、なるべく料金体系をシンプルにして分かりやすくしています。
また、自動でお見積りいただけるサービスもございますので、自動見積もりをご利用ください。
現在は特別キャンペーンを実施して、54,800円(税込)の価格が一律29,800円(税込)になりますので、大変お得です。
当社の商品はどれを選んでいただいても同じ価格です。
5、希望の納期までに仕上げてもらえますか?
結婚式まで1ヶ月を切ってしまっている場合は、業者によっては対応ができないケースがございます。希望の納期をお伝えいただいて、制作が可能かを確認するようにお願い致します。
当社は、最短3日後に納品をさせていただくことも可能です。
・挙式日
・希望納期
・素材を集めていただけるお日にち
をご入力いただければ、特急料金がいくらかかるかも分かります。追加のオプション料金も明確にご案内できるようにしております。
配達日と特急料金を自動で計算するサービスになります。
以下は31日に配達希望の際に特急料金がいくらかかるかを示しています。
他社のサービスとの違いを分かりやすく表にしていますので、ご覧ください。
プロフィールムービーを業者に依頼するときに気を付けて欲しいこと
プロフィールムービーを制作している業者は本当にたくさんあります。
実際、私が担当させていただいた新郎新婦さまも、毎回さまざまな制作会社さんに依頼されたものを持ち込まれていましたから。
業者さんの数だけ、クオリティや対応もさまざま。
ここでは、これまで私が新郎新婦さまから「こんなことがあったんです」と伺ったハプニングや“困った”を踏まえて、業者選びの注意点やポイントをご紹介したいと思います。
値段重視だけで選ぶのはキケン
プロフィールムービーの業者を選ぶときには、費用だけで決めるのはちょっと待って!
もちろん「安くて対応も最高!」な業者さんがたくさんあることも事実です。
ですが新郎新婦さまからは
- 「よく見たら使いたいデザインは追加料金が必要なデザインだった」
- 「好きな曲を使うために追加料金が必要だった」
など後になって追加がポンポンと出てきたという声をよく伺いました。
これもきっと最初から分かっていれば、納得できたものなのかもしれません。
でも後になってわかると、どうも腑に落ちないこともありますよね。
オプションが悪いのではなく、しっかりと説明がなされているかがとても重要です。
値段を重視してプロフィールムービー業者を選ぶときには、必ずオプション項目も確認しておきましょう。
「セット割」を注文する前に
「1本注文だと○万円だけど、3本セットなら□円お値引きします」というセット割。
プロフィールムービーとオープニングムービー、それにエンドロールなどをセットにするとお得になるプランを展開している業者さんもたくさんあります。
確かにお得にはなりますが、披露宴のプログラムを考えるときに大切にしてほしいのはバランスです。
披露宴は一般的に2時間30分。
前後の20分くらい(合計40分)は、入退場や挨拶シーンになるので、実質披露宴のプログラムを自由に組めるのは、残りの1時間50分程度です。
その中でコース料理をゆっくり食べていただける時間を考慮しながら、スピーチや余興、それに新郎新婦さまのお色直し演出などを組んでいきます。
こう考えると、演出に使える時間は30分程度。
その中で、仮に3本の演出ムービーを流したら……。半分以上の演出がムービー系になってしまうんです。
演出ムービーはゲストが「もう少し見たかったな」くらいがベスト。
「またムービーか……」となってしまうと、見る側のゲストの集中力が途絶えてしまって、印象に残りにくくなってしまうんです。
演出ムービーの本数を考えるときには、必ず披露宴の進行表とにらめっこしてみてください。その上で本数を決めるようにしましょう。
分からないときは、遠慮なく担当のプランナーさんに相談してみてくださいね。
プロフィールムービーを見るのはゲスト
プロフィールムービーのデザインを決めるときには、結婚式に招待しているゲストの層に合わせて選ぶようにします。
結婚式には、幅広い年齢層のゲストがお越しです。特にご年配のゲストが多い結婚式は、おしゃれさよりもわかりやすさを重視したデザインを選ぶようにしましょう。
披露宴の演出を決めるときに大切なことは、ゲストみんなが楽しめるかどうか。
ご年配ゲストが多い結婚式なら例えば、プロフィールムービーで表示するコメントはおしゃれな筆記体よりもはっきりわかりやすいゴシック体などのフォントが◎
文字の大きさや写真の表示の仕方など、何事もわかりやすさを意識しながらデザインを選ぶようにしてくださいね!
ご年配のゲストが見ても、一目で読める表記にしてあげることが、おもてなしのひとつでもあります。
一方、友人中心のパーティーなら筆記体でもデザインの一環としてみんな見てくれるかもしれませんね。
プロフィールムービーの業者さんの中には、おしゃれさに特化したデザイン重視のプロフィールムービーを作ってらっしゃるところもあります。
業者さんを選ぶときには、デザイン特徴と結婚式当日のゲストの層バランスを意識しながら選びましょう。
まとめ
プロフィールムービーの業者さん選びのポイントをご紹介しました。
プロフィールムービーの作成を業者に依頼することは、式場よりもコストを抑えられ、手作りよりも手間が省けるというコスパの高い方法です。
けれどたくさんあるプロフィールムービーの製作会社。
その中から「ここだ!」と思えるところに出会うためには、予算だけではなくオプションの設定やその説明の丁寧さ、それにゲストの層に合わせたデザインであるかどうかも業者選びのポイント。
おふたりでじっくり相談して、納得の業者選びをしてくださいね!