プロが教える感動する結婚式のビデオレターの作り方
余興ムービーの制作を300本以上行なってきた余興づくりのプロが新郎を泣かせる、新婦が号泣する感動をうむ余興ムービーの作り方をお伝えします。プロだから泣かせる映像が作れるわけではありません。初めて余興の動画を制作するあなたでもで新郎新婦に感動してもらえる余興ムービーを制作することが可能です。
今回は同じ映像をつくるだけでもちょっとしたポイント、コツを抑えるだけで感動をうむ余興ができるということをお伝えして、実際皆さんにも実践してもらい新郎新婦に感動してもらえる余興を作って欲しいと考えています。
感動を生み出す余興ムービーの作り方
余興を行うときに感動してもらいたいと思って、とにかく頑張って余興を行なっても感動は生まれづらいでしょう。感動するポイントやコツを抑えてムービーを作ることでゲストも一緒に感動してくれるムービーになります。
感動といっても映画のようにストーリーを作っていかないといけないわけではありません。受け取る側の新郎新婦のことを考えて制作することが大切です。その気持ちが伝わると相手の心に響き感動します。
ここでは実際に制作した動画の事例を踏まえて、感動を生み出す余興ムービー作りのポイントを細かくお伝えしていきます。
ビデオレターで感動させるにはメッセージが重要
仲間からのお祝いのビデオレターは作りやすく、しかも感動してもらいやすい余興ムービーです。その制作のポイントは「普段伝えれない言葉」を伝えることです。
結婚式などの機会じゃないと伝えられない想いをビデオレターにすることです。制作した余興ムービーの事例をふまえてビデオレターで感動をよぶ作り方について解説をします。
相手の好きなところを伝えるビデオレター
日テレで金曜日に放映している『another sky』(アナザースカイ)のテレビ番組の構成を参考に制作したムービーです。another skyは誰もが一度は観たことのあるテレビ番組で、新郎の思い出を振り返って、そのルーツを伝えるというムービーになります。ゲストも観たことがある番組を参考に制作することで、新郎のルーツや思い出をどうやって伝えてくれるのかワクワクしながら見ることができます。
実際、この映像では新郎の母校の小学校に仲間5、6人で訪れて、懐かしの場所で新郎との思い出をメッセージ、ビデオレターで伝えています。
ビデオレターでよく「●●ちゃん、おめでとう」というメッセージを並べているものがありますが、多くの方から祝福される点は新郎新婦も嬉しいと思いますが、そこに思い出やどんな人かということを伝えることで、ビデオレターの内容がグッと濃くなります。
ちょっとした、人となりやエピソードを伝えることで普通のビデオレターから感動をうむビデオレターに変化を遂げると思います。
具体的にこの動画でいうと、1分12秒あたりのメッセージでは
「新郎の思い出は酒癖が悪いこと!酔っ払うと胸ぐら掴まれて、殴られることがある。それぐらい熱い男なので結婚しても大丈夫なんじゃないかと思います。」
ということを伝えています。
新郎のことを信頼しているからこそ言えるメッセージです。酒癖が悪いし、酔っ払うと言い合いになって殴られるということは一見ネガティブですがそのくらい熱い男ということを伝えたら、新郎さんはグッときますし、新婦さんも仲間からそういってもらえる新郎と結婚できるというのは嬉しいと感じるでしょう。
次の方のメッセージは、海外に一緒に旅行にいった時のエピソードについてです。
「外国人に言われたことに新郎はすごくキレてそのアメリカ人に殴りかかっていった。すごいなって思った。」
参加しているゲストの大半は聞いたことがない新郎の一面を伝えてくれています。このメッセージを聞いて感動するということはないと思いますが、ビデオレターの内容が濃くなることで見る側の注目は高まり、感情移入はしやすくなります。
3人目の方のメッセージは、小学生の時の思い出を語っています。正直、新郎との思い出をいろいろと考えないと出てこないメッセージです。新郎のことをどういったやつか伝えたいという想いが伝わってきます。
実際の動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
小学校の思い出の場所で、場所を変えながら思い出と共に新郎とのエピソードを伝えていっていました。
5人目の海外でカジノのお話をされた方は
「新郎のことを感心する」と言っていました。
顔を付き合わせて友人に「感心する」と言えるケースってなかなか無いのではないかと思います。両親にですら、手紙を書いたことがない人がいる中で、友人にむけて思っていることをありのままに伝えることができる素晴らしい機会です。
それがビデオレターの良いところでもあり、感動をうむ理由だと思います。
両親や祖父母、恩師からのメッセージを撮影する
ビデオレターで大切なポイントは普段伝えられない想いを伝えるということです。ビデオレターは友人や同僚からメッセージをもらうことが多いですが、普段なかなかメッセージを伝えられないのは家族も一緒です。
両親や兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんも結婚式の機会に「伝えられない想い」を伝えられるのはご本人にとっても貴重な体験ですし、メッセージを届けてもらった新郎新婦も非常に嬉しいものです。
今回紹介する動画は5分くらいから友人が新郎の実家へ訪問して、「兄弟」、「両親」、「祖父母」からメッセージを撮影してきます。
先ほどのanoter sky(アナザースカイ)の動画では新郎のエピソードを伝えていましたが、家族からはお祝いの言葉だけでも十分嬉しいと思います。エピソードを語ってもらえる方がいいとは思いますが、ご両親やご家族に余興でメッセージに協力いただくことも大変なことなので、家族からのメッセージを撮影して、ビデオレターの最後にサプライズで登場してもらうというのは良い演出だと思います。
後半には新婦側の家族からもメッセージを撮影してきており、新郎新婦は胸を打たれるものがあったと思います。一つは家族からの祝福のメッセージ、もう一つはこのビデオレターを制作してくれたことです。家族からのメッセージを演出で加えるということを考えてくれた友人にも感謝をしていることでしょう。
6分からのおじいちゃん、おばあちゃんからのメッセージではお二人が喜びに感極まって泣きそうなシーンがあります。それほど二人が結婚することを喜んでいるのが伝わってきます。
家族のメッセージを撮影する時はご家族にご協力をいただけるように許可をとる必要があります。その際のポイントはどういったことを話をしてほしいか伝えることです。
例えば、
『子供の頃のエピソードも踏まえてお祝いの言葉が欲しいです。思い出深いことがあれば一緒に撮影させて下さい。』と伝えておくと、両親の方もどういったこを話せばいいか悩まずに済むので子供とのエピソードを思い返して、どういったことを話そうか事前に考えていただけるので良いメッセージが撮影できるでしょう!
結構、年配の方はビデオに出るのに慣れていない世代で、恥ずかしくなってしまってあまり話せないケースもあるので事前に話をする内容を決めてお伝えする。そして、撮影は何度でもできるのでリラックスしていつもどおりお話いただいて大丈夫ということを伝えると、良い映像が残せるでしょう!実際、テレビや収録の際も素人の方にインタビューをする際は事前に内容を伝えて、NGが何回あってもいいことを伝えてリラックスして撮影をしています。
また、ビデオを撮り終わった後によいメッセージを言う場合もあるので動画の撮影は録画しっぱなしにしておくと、奇跡的なメッセージが撮影できるかもしれません。
感動を生む両親からのビデオレターの撮影の段取りやコツに関してはこちらをご覧ください
まとめ
感動を生み出すビデオレターは、映像のクオリティではなく伝えるメッセージのクオリティになります。日頃伝えれない想いをメッセージにして伝えることができれば、きっと新郎新婦は感動してくれるでしょう!